ドル円・ユーロドル、簡単にわかる通貨の強弱
通貨ペアの基礎・第1回
「ドル円が上がった」は、円が強くなったという意味でしょうか? 答えを出す鍵は、誰の値段を見ているかです。まずは名前の順番から確認しましょう。
数値は読み方を説明するための仮定で、現在の相場ではありません。
通貨ペアは「2つの通貨の組み合わせ」
FXは、外国の通貨を交換する取引のことです。通貨は2つを組にして比べます。この組み合わせを「通貨ペア」と呼びます。USDは米ドル、JPYは日本円、EURはユーロの略です。USD/JPYは「ドル円」、EUR/USDは「ユーロドル」と読みます。
ドル円(USD/JPY)、ユーロドル(EUR/USD)、ポンド円(GBP/JPY)、ユーロポンド(EUR/GBP)、オージー円(AUD/JPY)など、FXでは通貨の強さをこのような組み合わせで表現します。
レートは「先の通貨1単位」の値段
為替レートは、先に書かれた通貨1単位に相当する、後の通貨の量です。
USD/JPYが150なら、1米ドル=150円。EUR/USDが1.10なら、1ユーロ=1.10米ドルです。
先の通貨を「基準通貨」、後の通貨を「決済通貨(クオート通貨)」と呼びます。まずは「先の1に対して、後がいくつ」と読めれば十分です。
通貨強弱の簡単な覚え方
先に呼ばれる通貨を上に、後に呼ばれる通貨を下に並べます。これは読み方を覚えるための並べ方です。実際の取引画面が上下に表示されるという意味ではありません。
ドル円の場合:かんたんにわかる円高・円安
USD/JPYでは、上が米ドル、下が日本円です。
140円から150円に上がると、1米ドルと交換できる円が増えます。米ドルが円に対して強くなったので「ドル高・円安」です。
150円から140円に下がると、1米ドルと交換できる円が減ります。円が米ドルに対して強くなったので「ドル安・円高」です。
「数字が下がったのに、円高?」と思ったら、数字は1米ドルの値段だった、と戻ってみてください。

あれれ? 150円から140円に下がったのに「円高」なの? なんだか逆みたいで、こんがらがっちゃう。

見ているのは1米ドルの値段だよ。同じ1米ドルを、前より少ない円で買える。だから、円が米ドルに対して強くなったと読めるんだ。

そっか、そういうことなんだね! 同じ1ドルを少ない円で買えるんだ。「何の値段かな?」って考えると、すっきりするね。
ユーロドルの場合:今度は米ドルが下
EUR/USDでは、上がユーロ、下が米ドルです。ドル円とは、米ドルの位置が変わります。
1.10から1.20に上がると、1ユーロと交換できる米ドルが増えます。「ユーロ高・ドル安」です。
1.20から1.10に下がると、1ユーロと交換できる米ドルが減ります。「ユーロ安・ドル高」です。
同じ「レート上昇」でも、先に書かれた通貨が違えば、強くなる通貨も違います。

うーん、ドル円もユーロドルも上がったら……ドルは強いの? 弱いの? どっちなのか迷っちゃう。

相手ごとに考えよう。ドル円の上昇は円に対してドル高、ユーロドルの上昇はユーロに対してドル安。両方が同時に起こることもあるよ。
綱引きで考える、2つの通貨の関係
2通貨で綱引きしてるとイメージするとわかりやすいです。値段の上下でどちらかに近づいていると考えましょう。2通貨間で引っ張ったほうが強い、引っ張られたほうが弱いというわけです。
「強い」は、この2つの間での話
ここでいう強さは、通貨ペア内の相対的な関係です。ドル円が上がっても、米ドルがユーロなど、すべての通貨に対して強くなったとは限りません。
また、「強くなる」は変化の方向を表します。数字の大きさだけで、別々の通貨ペアの強さを比べることはできません。
この覚え方でわかるのは、動いたレートの読み方です。次に上がるか下がるかを予測する方法ではありません。
最後に、2つだけ確認
Q1. ドル円が150円から140円に下がりました。円高・円安のどちらでしょう?
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円高です。下(後)の日本円が米ドルに対して強くなり、ドル安・円高になります。
Q2. ユーロドルが1.10から1.20に上がりました。米ドルはユーロに対して強くなったでしょうか?
答えを見る
いいえ。上(先)のユーロが強くなったので、ユーロ高・ドル安です。
今日、覚えておきたいこと
名前の順に上・下へ。レートが上がれば上の通貨、下がれば下の通貨が、相手に対して強くなります。
この記事は為替レートの読み方を学ぶ入門説明です。値動きの予測や売買の推奨ではありません。

