pipsとLotの読み方|値幅と取引量を分けて見る
はじめてのFX・第5回
pipsは「どれだけ動いたか」、Lotは「どれだけ取引したか」を表します。値幅と数量を分け、最後に円や米ドルの金額へ直すのがこの記事のゴールです。
数値はすべて説明用の仮定です。現在相場や、おすすめの取引量ではありません。計算例では手数料・スワップ・税金を除きます。
pipsは、レートの差を表す単位
一般的な慣習では、ドル円など後ろの通貨が日本円のペアは、1pip=0.01円=1銭です。ドル円が150.00円から150.20円へ動けば、0.20÷0.01=20pipsの上昇です。
ユーロドルのような非対円ペアでは、一般に1pip=0.0001(後ろの通貨の単位)を使います。EUR/USDなら0.0001米ドルです。1.1000から1.1020なら、0.0020÷0.0001=20pipsの上昇です。
同じ20pipsでも、円の金額が同じという意味ではありません。通貨ペアと取引量を確認します。
画面の一番細かい桁と、1pipは同じとは限らない
ドル円150.001のように、1pipより細かく表示されることがあります。上の慣習では0.001円は0.1pipです。
会社・サービスや通貨ペアによって定義が異なることもあります。「画面の末尾1桁=1pip」と決めつけず、仕様を確認してください。

ねえねえ、150.001から150.002に動いたら、1pipで合ってるかな?

このドル円の定義なら0.1pipだよ。1pipは0.01円。表示の最後の桁と、pipsの単位は分けて読むんだ。
「pips × 1pipの値幅 × 通貨数」で金額へ
ドル円を1,000通貨買い、20pips上がった価格で決済した場合、20×0.01円×1,000=+200円です。10,000通貨なら+2,000円。20pips下がれば、同じ数量でそれぞれ−200円、−2,000円です。
ユーロドルを1,000通貨買い、20pips上がった価格で決済した場合は、20×0.0001米ドル×1,000=+2米ドルです。円で確認するには、さらに円への換算が必要です。仮に1米ドル150円で換算すれば300円ですが、実際の換算レートや会社の処理は別に確認します。
Lotは、通貨数をまとめて表す単位
1Lotが何通貨かは、全社共通ではありません。 同じ会社でも、サービスや通貨ペアで違う場合があります。
例えば、1Lot=10,000通貨なら0.1Lot=1,000通貨。1Lot=100,000通貨なら0.1Lot=10,000通貨です。同じ「0.1」という表示でも、取引量は10倍違います。
最小取引量や数量の刻みも別の条件です。単位を換算できることと、その数量で注文できることは分けて確認します。

えっ、0.1Lotならどこでも同じだと思ってた! 小さい数字だから、取引も小さいのかなって……。

先に1Lotが何通貨かを確認しよう。「Lot数 × 1Lotの通貨数」で実際の数量がわかるよ。小数点が付いているだけでは、大きさを判断できないね。

なるほど、会社によって1Lotの通貨数が違うのね! まず何通貨なのかに直せばいいんだ。これなら比べられそう!
ツールでは、まず通貨数を入力する
損益・取引量計算は対円7ペアを対象に、1pip=0.01円として計算します。数量は通貨数で入力し、Lot表示が必要なら1Lot当たりの通貨数を指定します。非対円ペアは対象外です。
値幅やLotだけでは、損失の上限はわかりません。約定価格のずれやコストもあり、FXでは証拠金以上の損失が生じ得ます。
最後に、2つだけ確認
Q1. ドル円が150.00円から150.35円に上昇。1pip=0.01円なら何pips?
答えを見る
35pipsです。0.35÷0.01で計算します。
Q2. 1Lot=100,000通貨のサービスで、0.02Lotは何通貨?
答えを見る
2,000通貨です。100,000×0.02で計算します。
まず、覚えておきたいこと
- pipsを、取引する通貨ペアの値幅に直す。
- Lotを、そのサービスの通貨数に直す。
- 値幅 × 通貨数で損益の大きさを確認する。利益か損失かは、売買方向と値動きで決まります。

