成行・指値・逆指値|注文と約定は別のもの
はじめてのFX・第6回
注文は「こう取引したい」という指示、約定は取引が実際に成立したことです。まず、この2つを分けましょう。
- 成行:価格を指定せず、そのときに取引できる価格で。
- 指値:指定した価格か、それより有利な価格で。
- 逆指値:指定した価格に達したことをきっかけに。
ここでは成行・指値・逆指値の基本を確認します。価格は説明用の仮定で、売買する場面をおすすめするものではありません。画面の名称や注文条件は会社ごとに確認してください。
成行は、価格を指定せずに注文する
成行注文は、その時に取引できる価格で買う、または売る注文です。「表示を見た150.00円で必ず買える」という意味ではありません。
注文が受け付けられるまでの値動きや流動性によって、表示価格と約定価格がずれることがあります。このずれをスリッページと呼びます。成立しない場合もあるため、注文結果と約定価格を確認します。

注文ボタンを押せたら、ひと安心……でいいのかな? 画面に出ていた価格で取引できたってこと?

まだ結果の確認が必要だよ。注文パネルに表示される取得価格を見てみよう。値動きが激しい時間帯の注文だと、スリッページして価格がズレているかもしれない。

そっか、押しただけじゃまだ終わりじゃないんだね! 実際の価格と数量まで確認してから、ひと息つくことにするね。
指値は、指定価格か、それより有利な価格を条件にする
買い指値は「指定した価格以下で買う」、売り指値は「指定した価格以上で売る」注文です。
例えば、現在の買うレートが150円なら、149円の買い指値は「149円以下で買う」という条件です。現在の売るレートが150円なら、151円の売り指値は「151円以上で売る」という条件になります。
指定価格に届かない場合などは成立しません。画面やチャートで価格に触れたように見えても、判定に使うBid・Askや取引条件によって約定しないことがあります。有効期限も確認します。
逆指値は、価格に達したら取引する条件
一般的な逆指値は、買いなら現在より上、売りなら現在より下の価格に達したときに発動します。
現在の買うレートが150円なら、151円の買い逆指値。現在の売るレートが150円なら、149円の売り逆指値、という位置関係です。
通常の逆指値で指定する価格は、発動の条件です。約定価格の保証ではありません。 相場が飛んだり急に動いたりすると、指定した価格より不利な価格で約定することがあります。この記事は一般的な仕組みだけを扱い、海外サービスの個別仕様を国内取引に当てはめません。
新規注文と、決済注文を区別する
新規注文は取引を始める指示。決済注文は、すでに持っている建玉を終える指示です。
ドル円の買い建玉を終えるなら、反対方向の売りの「決済注文」を使います。別の新規売りを出すことと同じとは限りません。
買い建玉を持っていて、下落時に決済する売り逆指値を置く例を考えます。150円で1,000通貨買い、149円を条件に決済したいとします。
149円ちょうどで約定すれば(149−150)×1,000=−1,000円。仮に148.80円で約定すれば−1,200円です。逆指値を置いても、損失が指定した金額以内に収まるとは限りません。ここでは他のコストを除いています。

あ、149円で必ず終われるわけじゃないのね……。逆指値を入れたら、その値段で決まると思ってた。

うん、通常の逆指値では発動の条件だよ。希望した価格での損益だけでなく、価格がずれた場合も計算しておこう。
逆指値とロスカットも、別の仕組み
自分で設定する決済の逆指値と、会社の基準で行われるロスカットは異なります。どちらも相場急変時の損失額を保証しません。
損益シミュレーターでは、希望した価格と、そこからずれた仮の決済価格を別々に試せます。ツール自体は注文を出しません。
最後に、2つだけ確認
Q1. 今の買うレートが150円。「149円以下なら買いたい」は、指値と逆指値のどちら?
答えを見る
買い指値です。成立することまでは保証しません。
Q2. 149円の売り逆指値を設定したら、149円で必ず約定する?
答えを見る
必ずではありません。指定価格は発動の条件で、約定価格はずれる場合があります。
まず、覚えておきたいこと
- 新規か決済かを確認する。
- 通貨ペア・売買方向・数量を確認する。
- 注文の種類・指定価格・有効期限を確認する。
- 送信後は注文状態と約定結果を確認する。
指値と逆指値は、どちらも価格を書きますが、その価格の役割が違います。

